2017年01月03日 12時09分
えびめしの2016年に読んだ本トップ10
タグ: 読書
2016年に読んだ本トップ10です(順不同)。
2016年に発刊された本ではないので注意。
■人類の星の時間(シュテファン・ツヴァイク)
人間の歴史や文化に決定的な影響を与えた瞬間がある。
それを「星の時間」と呼び、様々な時代や国の星の時間を12編集めた本。
自分はヘンデルとラ・マルセイエーズ(フランス国歌)が好きです。
「ついに彼は世を去った。――ゲオルク・フリードリッヒ・ヘンデルと呼ばれた存在のうちの、滅ぶべき部分だけが滅びたのである。」
■センスは知識からはじまる(水野学)
美術を含め、学問は学科(知識)と実技の両方が必要という点に共感した。
例えば、美術教育には学科が、現代文教育には実技が欠けている。
■ただ、それだけでよかったんです(松村涼哉)
いじめがテーマのミステリ(?)。電撃文庫がこういう本を出すのか、と驚き。
「イジメられていると中々言い出せない子もいるでしょ?あれはイジメっ子の復讐が恐いからだけじゃない。なによりも「イジメられて先生や親に頼る自分」を認めるのが惨めだからだ。情けないからだ。」
■コンスタンティノープルの陥落(塩野七生)
1453年。ローマ帝国を受け継ぐビザンツ帝国はオスマン帝国の攻撃を受け、滅亡した。
その最後の瞬間を平易な文体で描く。
ビザンツ帝国の首都であり、最後の戦地であるコンスタンティノープルは、現在はイスタンブールとして「トルコ」最大の都市になっている。
■拒絶される恐怖を克服するための100日計画(ジア・ジアン)
見ず知らずの他人に無茶なお願いをして、「拒絶」を考える本。
最終的に妻をグーグルに入社させてしまう。
「「相手とのコミュニケーションが結果に直結する」ということだ。こちらが自信をもち、友好的で率直であれば、相手もこちらの願いを聞いてくれる傾向があるらしい。
たとえ返事が「ノー」である場合でも、相手はすくなくとも僕に質問をし、時間を割いてくれた。……どうやら拒絶とは「白か黒か」という問題ではなさそうだ。」
■イスラム国「世界同時テロ」(黒井文太郎)
ISの成立とその原因をざっと俯瞰できる新書。
IS勃興の原因は、アサド政権による少数派弾圧とイラク政府によるスンニ派弾圧にあるとか、ロシアがISを攻撃しているのはアサド政権を守るためであり、ISを滅ぼしたいわけではないとか。
■鹿男あをによし(万城目学)
奈良旅行に行きたくなりました。
■無罪請負人 刑事弁護とは何か?(弘中惇一郎)
警察やメディア、さらにいえば世論を簡単に信用してはいけない。
「おそらく人々は「かわいそうな被害者」を引き受けたくないのだと思う。被害者に同情を寄せながら、ではその被害者を自分たちが受け入れるかといえば、それはしないのだ。被害の原因・責任の追及、制度改善に向けた努力など、その被害の全体を社会で引き受けること避け、「悪者」を叩くことを自分たちを免責する。」
■今はもうない(森博嗣)
S&Mシリーズの中で最も好きな作品の一つ。
ミステリだけど、落ちが全く読めなかった。
「観察に先立って、確固とした目標がイメージできなければ、人はものを見たことにはならない、といっても過言ではない。認識するためには、予め用意された仮説が必要なのである。」
■君たちはどう生きるか(吉野源三郎)
児童文学+自己啓発といった感じ。
コペル君と叔父の「先生」とともに、人間関係や勇気を考える。
中学生くらいが本来の読者層かもしれない。
えびめし+
本屋さんだと大きいところじゃないとないかも。図書館かアマゾンが手っ取り早いです。
2017年01月03日 12時54分
えびめし+
今はもうないはシリーズものの一つです。気に入ったら最初から読んでみるといいかも。
2017年01月03日 14時56分
えびめし+
はむちゃんもお勧めあったら教えてね
2017年01月03日 15時48分
えびめし+
はぴたん 面白いですよ。何かしら刺激にはなると思います!
2017年01月04日 00時27分
えびめし+
リュネット 森博嗣のミステリは中々落ちが読めなくて楽しい
2017年01月04日 00時29分
えびめし+
とくどく 著者としては芸術の製作者側の教育としての意見ですが、鑑賞にも同様に当てはまりそうですね。
2017年01月04日 00時30分