2016年08月16日 20時21分
【映画 2D吹替 ペット】感想※ネタバレ
映画「ルドルフとイッパイアッテナ」の感想を
書いた後だからこそ思います。
『金のかかってる駄作』、と。
・ CG映像費用
・ (日本語版は)日本の大声優達集めまくり
などなど。
上映数分前まで、隣のカップルさんが
「ファインディングニモのニモって片手小さいじゃん、あれ障害者を表してるんだよ」
とかベラベラとうんちくを披露してました。
※ その中で「君の名は」について聞いてはいけないネタバレを
聞いたような気がしてずっと気になってるんですが・・・
なぜそんな話をするかと言うと、
ずっと前に観た映画「ズートピア」ではアメリカという他人種社会、
そこには肉体の強弱その他様々な差別があって~という
「強いテーマ性」を感じた事もあり、
本作にも
※ 捨てられたペット達が人間に復讐する、という団体が登場する為
そういったものがあるのかな?
と思ったのですが、ありませんでした。ちっとも。
単に「飼い主が留守にしてる間、ペット達は何をしてるのかな?」を
はちゃめちゃに描いた作品、という感じです。
確かにアメリカその他海外のCG映画は映像すごいです。
ニューヨークその他、ビル群のごちゃごちゃした町並みと
そこに生きる(動く)人たち車たち、その他いろいろを
くっきりとそれぞれ分けて動かしまくっていて、
それが目に痛くない、
しっかりとしたCG映像、という感じです。
※ その前に観た劇場CMのアイカツは「ロボットダンス」のレベルです。
アイマスとどっこいどっこい、というレベルでしょうか。
だからこそ、その上にしっかりした物語性がないと、
「ドラマとして成り立たないなあ」と感じてしまいました。
※ お客様には子供および子連れ家族多数でした、
そういう人たちにはこのくらい簡単な方が面白いのかなあ?
でも「ズートピア面白かった!」って言ってた子供がいるぐらいだから
ある程度のストーリー性には子供でも着いてこれる気がするんですけどねえ…
【あらすじ】
※ あまりにキャラが立ってないから各キャラの名前すら忘れてしまいました。
・ 中型犬(名前なんだったかな?)と
飼い主の女性(名前なんだったかな?)は
大の仲良しです。
捨てられていた中型犬を拾ってから、
2人でルームシェア(犬談)してます。
・ このマンションと向かいのマンションは
ペットOKだらけでいろんなペットがお互いに
飼い主に隠れて行きかいして遊んでる、
そんなマンション。
・ ある日、中型犬の元へ飼い主の女性が大型犬を連れてきます。
優しさのあまり、保健所で可哀想にしてる大型犬を連れてきたのだとか。
仲良くするように言い、自分の部屋へ戻る女性。
しかし、大型犬も性格はあまりよくありませんでした。
中型犬のベットを横取りしたり色々。
・ で、怒った中型犬は女性がでかけている間に部屋の
花瓶その他を割ってまわり、
「僕がこんな事する訳ないのは彼女知っているから」
と大型犬(確かデイジーでよかったかな?)に言います。
ここを追い出されたら行く宛てのないデイジーは
中型犬に従います。
・ ペットシッターがマンション中の犬を散歩に連れて出た際、
中型犬に「遊ぶ為の小枝を取ってこい!」と命令された
デイジーは思いつきます。
「こいつさえいなければ俺が女性を独占できる」と。
・ 「いい枝があるぞ!」と中型犬を呼び出し、
そのままヤブの中から
? どうやってだったか?
街の路地裏まで引き込みます。
・ しかし、そこで野良猫達の集団との喧嘩になってしまい、
・ デイジー
・ 中型犬
ともに首輪を引きちぎられてしまいます。
・ そして、保健所職員に追いかけられ2匹ともつかまってしまいます。
・ しかし、保健所トラックの前に現れたうさぎ。
保健所職員が「なんだ?うさぎなんて?」と出て行くと
・ うさぎ
・ 豚
・ ワニ
が襲いかかり、
保健所職員からトラックを奪い、
うさぎがにんじんから鍵を作り出し、
保健所トラックに乗っていた猛犬(っぽい犬)を助け出します。
そこへ、中型犬、デイジーも「俺たちを助けてくれ!」と声をかけますが、
「お前らペットだろ、俺ら野良ペット団(みたいな名前)は
ペットとは敵なんだ!」とうさぎ(リーダー)に断られます。
そこを中型犬、デイジーともに
「俺たちはペットなんかじゃないです、
人間が嫌いで首輪を燃やして人間も殺してやりましたから!」と
嘘をつくと、
うさぎ「何!人間をやっただって!そいつはすごい!俺たちの仲間になれ!」と
一緒に保健所トラックを脱出し、下水溝から地下にある
人間に捨てられたペット達の団(野良ペット団?)の巣窟へ連れて行きます。
そこには哺乳類爬虫類その他色々なペットがいます。
・ そこで「仲間になる儀式だ!」と
大蛇の牙を受けろ(噛まれろ)、と
中型犬から順に大蛇に迫られますが、
そこへ先ほど2匹を襲った猫の数匹が戻ってきて
「そいつらはペットだ!首輪は俺たちが取ってやったんだ!」と
ネタばらしします。
・ 怒ったうさぎ(リーダー)は「捕まえろ!」と仲間を焚き付けますが、
デイジーが大蛇を振り回してその力で天井が崩れ、
大蛇はお陀仏。
そして追いかけっこが始まります。
・ ところでその頃、
※ やっと中型犬の名前を思い出しました、マックスです!
マックスに恋心を寄せる隣のマンションの白いムクムクした犬が、
「マックスが行方不明なの!みんなで探しましょう!」と
仲間たちに呼びかけますが、
誰1人動いてくれません。
そして、屋上にいたワシ(コンドルかな?)に食われかけながらも、
仲間になる事を承諾させ、マックスを探させます。
・ そしてワシは先ほどマックスとデイジーの首輪を奪った猫の1匹を捕まえてやってきます。
・ 「地下下水道へ入っていく所までは見たがそれ以上は知らない」という猫。
・ そして再びマンションの仲間たちに問いかけ、
マックスを助けに行く旅が始まっていました。
・ 「こういう時に頼りになる人がいる」という事で、
後ろ足に車いすをつけているおじいさん犬(中身は銀河万丈先生でした!)、
に連れられ、窓拭き業務のスタンド(?乗りモノ?)や
ビル上の工事現場など、色々な道具を駆使して
マックス達のいた地下を目指します。
・ その頃マックスとデイジーは下水道を川への排水路まで追い詰められ、
飛び込んだ先にいた船に乗り込み、
対岸(どこだったか忘れました)へ向かいます。
・ そして対岸にてお腹の減ったマックスとデイジーは
ウィンナー大王(だったかな?何故か声優名が宮野真守になってたけど、誰が喋ったんだろう?)
という工場を見つけ、ウィンナーをたらふく食べます。
・ デイジーがふと「実は俺はこの場所を知ってたんだ、
こんな場所だと知ってればもっと早く突っ込めばよかったよ」と。
・ そこからデイジーがこの対岸で元飼われていた事、
ついチョウチョを追って家から飛び出し、
そのまま保健所に捕まってしまった事。
そして何より、人生をずっと仲良くやってきたおじいさんが
迎えに来てくれなかった事、
を悲しみます。
・ マックスは「家に行ってみよう!」とデイジーを誘います。
「飼い犬が帰ってきてくれて嬉しくない人なんていない!」と。
しぶしぶ自分の家へ戻るデイジー、
しかし、家には知らない猫と知らない車、
そして猫いわくおじいさんは亡くなった、と。
そこへ帰ってくる知らない家族。
デイジーは「ここは俺の庭だ!」と吠えまくり、
再び保健所を呼ばれてしまいます。
※ おじいさんがどのタイミングで亡くなり、
だからデイジーを迎えに行けなかった、とか
そういう事を描かないのは、
「考えれば分かるでしょ?」という感じなのでしょうか。
なんか「ネタの投げっぱなし」感がありましたね。
・ デイジーはマックスに対して、
「どうして俺をこの家へ連れてきた!さては彼女の家を追い出すつもりで!!」
と勘違いして怒ります。
※ このちょっと前には地下帝国(?って言っていいのかな?)での
白むく犬やおじいさん犬達とうさぎ(リーダー)達との追いかけっこが。
・ そしてデイジーは保健所へ捕まり、
それを追うマックス、
更にはマックスを追ううさぎ(リーダー)+豚+ワニなど。
・ 豚とワニも保健所職員に捕まってしまい、
ならば協力しよう、と手を組むうさぎ(リーダー)とマックス。
・ うさぎ(リーダー)の仲間のワニ達にバスを運転させ、
保健所トラックへ体当たりさせて、
保健所トラックが橋から川へ落ちそうな所で、
バスも転倒し、うさぎ(リーダー)も気を失ってしまう。
・ そこへタイミング悪く現れた野良ペット団、
うさぎ(リーダー)をマックスにやられたものと思い襲い掛かってくる。
デイジーと豚とワニが乗った保健所の車がやばい!
・ そこへ助けに現れる白むく犬とおじいさん犬その他仲間たち。
白むく犬の活躍で野良ペット団をやっつけて、
マックスは橋から落ちかけている保健所トラックへ。
・ 傾いてどんどん落ちるトラック。
・ 豚とワニはなんとか逃げ出すが、
デイジーはケースに入れられていて出られない。
車のキーと一緒についている鍵をなんとか取るマックス、
しかしトラックは川へ落ちてしまう。
・ 川の中、トラックの中で流れていってしまう鍵(ストラップのせいで川もに浮いています)。
そこへ目を覚ましたうさぎ(リーダー)が、
川へ飛び込み鍵をマックスに渡して
なんとかマックス、デイジーともに脱出。
・ そして豚が持ってきた(乗って来た)車でみんなで
マンションに帰る。
うさぎ(リーダー)も豚、ワニと「さて帰るか」という所へ
隣のマンションの知らない女の子が
「お母さーん、かわいいうさぎと豚とワニがいるー、飼ってもいいー?」と。
豚とワニはうさぎ(リーダー)だけを置いて下水へ逃げ、
うさぎ(リーダー)は再び人間に飼われる事に。
・ で、夜、飼い主がマンションに戻ってきて、
それぞれのペットが出迎える中、
マックスとデイジーの部屋は散らかりまくっていて、
それでも許してくれる飼い主(彼女)なのでした。
~ Fin ~
という感じ。
はっきりいって物語に深みがまったくない。
子供はこういうの好きなのかなー?
でも、もう少し「泣き」「笑い」など、物語に起伏を作るのも
大事だと思うんだけどなー、
単に「しゃべり」や「映像」だけで起伏を作ろうとするから、
中身がすっからかんに思えてしまう。
ほんと大物俳優/声優を揃えた作品だった、
最後のスタッフロールのほんと最後に日本人キャスト陣
バナナマンとかのタレントと
沢城みゆきさん、銀河万丈先生、宮野真守、その他
有名声優達が揃ってたんですけどね。
印象に残る場面の1つもない時点で、はっきりいって
「ルドルフとイッパイアッテナ」の方が面白かったですわ。
※ 本当は「シンゴジラ」「ルドルフとイッパイアッテナ」より
「ペット」に劇場CMで期待してたんですけどね。
やっぱり、「ジャングルブック」とか観てれば良かったなあ( ´ー`)