2016年06月09日 01時26分
【映画 バケモノの子】感想※ネタバレ
ずっとTSUTAYA DISCASでレンタルしっぱなしだった本作、
※ TSUTAYA DISCASは「DVD月8枚レンタルコース」とかで、
送られてきたDVDを借りたまま返却しなければ次のDVDが送られてこない、
というだけなので、
ついつい数ヶ月借りっぱなし(家に置きっぱなし)とかに
なってしまうんです。。。
(何度も加入しては借りっぱなしで
「これじゃ損してるな」と解約してるんですけどね、
ついついまた入ってしまいました( ´ー`))
最近積んでるDVDを消化し始めたので本日とうとう本作を観賞。
※ 転職したばかりなのですが、
仕事が全然うまく回ってなくて(上司も自分も)
逆に手空き(てすき)で定時退社ばかりなので。。。
このままでいいのかなあ(´・ω・`)
今まで細田守監督作品って、
・ 「時をかける少女」
DVD発売してすぐ観賞(あれ?もしかしたら先に映画館でも観てたかも?)
これは「主人公の声がちょっとな…」というのを
抜きにすれば中々の名作でしたね。
・ 「サマーウォーズ」
これはなんか興味湧かなくて上映してから数年後DVDで観賞。
これまたヒロインの声を抜きにすれば中々面白かったかな。
・ 「おおかみこどもの雨と雪」
映画館で観賞+面白かったのでDVD購入。
泣けるいい話でしたわ( ´ー`)
って感じで結構好みだったんですけど
なんか「バケモノの子」は
上映時期に忙しかったのもあって、
更になんか2chかどこかでネタバレ踏んじゃったのもあって
(もうどんなネタバレだったか内容覚えてないですが)、
結局興味を失った感じで約1年ぐらい経ってやっとの観賞です。
最初に書いちゃうんですが、
細田守監督作品の中ではめずらしく
イマイチ導入で惹きつけられない話の流れだったかなあ、と。
中盤以降でやっと物語が動いて面白くなってきました。
それでも「これは名作!」と言えるほどではないかなあ、
という惜しい出来だったかと思います。
何より、宮﨑駿監督に続き細田守監督も、
「メインキャストには(声優ではなく)俳優を置く」
というルール(というか主義)を持ってて、
それが今回は
くまてつ(主役的位置づけ、かな?):熊のような「バケモノ」
にCV.役所広司さんを当てたのはいいけど、
荒々しいくまてつの「絵」に対して、
役所広司さんの粗暴であっても優しさの出ちゃう激しさに欠ける声
(実写映画ならそんな事ないのかも知れませんが)が、
はっきりいってかなり「ギャップ」あるなあ、と。
※ 大泉洋のタタラとか津川雅彦の総主とか
「絵と合ってるな」って感じられる人もいたにはいたんですが…
その辺、声優のように
「絵」に合わせた発声/演技(声あて)をするんじゃなくて、
あくまでも脚本の役を自分自身の演技として演じる俳優では
合わせきれない面あったんじゃないかなあ、とちょっと残念でした。
(細田守監督作品で毎回感じてる事かも・・・)
役所広司さん自身初めての声優挑戦なのか、
物語の冒頭からクライマックスの盛り上がりまでで
声の強弱などのトーンが
映像に合わせて盛り上がってない感じなんですよね。
(多分実際動いて演技すれば出来る事なんでしょうが、
アニメの「絵」「映像」に合わせて発声から演技からを変化させていく、
っていうのはやっぱり声優さんにはかなわないのかなあ、と。)
物語の方も、細かい伏線とか色々貼ってあって
最後まで見ればそれなりの良作ではあったんですが、
イマイチ伏線が立ってない
(「あ!あの時のネタがここで繋がるんだ!!」みたいな感激/驚きがあまりない)
という感じで、自分も物語全体をちゃんと覚えきる事すら
出来なかった感じです( ´ー`)
まあ、とりあえずネタバレしときます。
【あらすじ】簡単に箇条書きで
・ 9歳の少年レン、両親は離婚して母親の元で暮らしていましたが、
母親が交通事故で亡くなり、
「本家の血筋で唯一の男だから大事に育ててやるぞ!さっさと来い!」という
嫌な大人たち(どこまで嫌な連中かの描写が少なかったですが…)に
着いていくのを拒否して家を飛び出し、
渋谷の雑踏の中で生活していました。
・ たまたま子ネズミのような「バケモノ」を見つけ(名前不明)、
一緒にいるようになります。
※ 風の谷のナウシカのテト、みたいな感じ。
いつもはレンの髪の中にいる。
・ ある日、渋谷の街の雑踏の中で楽しそうに歩く親子を沢山見て、
「嫌いだ!嫌いだ!嫌いだ!」と暗黒面入っちゃいます。
※ ここでレンの影がレンの移動後も窓に残る、という
伏線その1な映像が…
・ 渋谷のガード下でうずくまっているレンに対して、
「バケモノ」のくまてつ(熊っぽい)とタタラ(猿っぽい)が
通りかかります。
・ 「バケモノ」(動物が人間になったような姿の連中)の世界は
人間世界と重なるようにして存在しているようです。
・ 「バケモノ」の世界では各街を統括する総主(そうしゅ、漢字は不明です)がおり、
総主は神様に転生する事が出来ます。
今の総主(うさぎっぽい)が神様になるので、
次の総主を決める必要がある、
その一人は人望も厚く、子供(一郎彦、二郎丸)や弟子にも恵まれた
ようぜん(字が分かりません、ライオンっぽい)。
そしてもう一人が子供も弟子もなく、
人望もまったくないが「強さ」だけはある、
というくまてつでした。
・ くまてつが唯一慕っている今の総主に「弟子をとれ」と言われ、
「バケモノ」達を色々当たったのですが
誰も弟子になりませんでした。
そして渋谷にて、
タタラが「もう人間でもなんでもいいから弟子にしちまえよ」と言うと、
ちょうど見つけたレンに「弟子になれ!」と連れて行こうとしますが
初めてみた「バケモノ」(人間は「バケモノ」の存在を知りません)に
驚いたレンは逃げていってしまいます。
・ 渋谷の街に戻ったレンは、警察官の職質(?)
「子供がこんな時間にこんな所にいたら危ない、
親を呼ぶからこっちへ来なさい」
から逃げ出し、
そこで見つけたくまてつ達の後を追いますが、
くまてつ達はある路地裏へ消えていってしまいました。
・ その路地裏を進むレンは、
「バケモノ」の世界へたどり着いてしまいました。
※ ハリーポッターの駅のホームのくだりみたいな感じですね。
8.5番ホーム、とかでしたっけ?
後ろを振り返りますが、もう戻る道がありません。
・ そうこうしている間に街の「バケモノ」達に
「人間がいるぞ!」と見つかり、
それをくまてつに見つかって
「おお!やっぱり弟子になる気になったか!」と迎えられますが、
そこに現れたようぜんに
「人間の子はまずい!我らバケモノと違い、
心に闇を抱えてしまう!すぐに元いた場所へ返すんだ!」と
喧嘩になってしまいます。
? もしかしたら喧嘩になるくだりは違ったかも。
で、総主争いの正式な戦いではありませんが、
─────────────
くまてつ VS ようぜん
─────────────
の戦いが始まります。
※ 総主が鞘から剣を抜いての戦いを禁止している為、
戦いの方法は素手や鞘付きの剣、
そしてバケモノとしての力でのぶつかり合いなどになります。
力量は均衡しているようでいて、
全てにおいてようぜんが一枚上手(うわて)であり、
くまてつは追いつめられていきます。
・ 街中の「バケモノ」みんながようぜんを応援しているのを見て、
レンは「あいつも独りぼっちなんだ、独りで戦っているんだ!」と共感し、
つい応援してしまいますが、
ついにくまてつはのされてしまいます。
・ しかし、ここは総主が間に入って収められます。
そして「人間」のレンがいる事も総主によって許されます。
・ くまてつの家にて、レンは名を名乗らず年齢だけを教えた為、
「9歳だからキュウタだ!」と名付けられてしまいます。
※ 以降しばらくキュウタと呼びます。
・ くまてつはなんとかキュウタを弟子として稽古をつけようとしますが、
ヒャク(豚っぽいお坊さん)いわく、
「今までずっと独りで生きて独りで強くなってしまった
くまてつに他人にものを教える事なんて出来る訳がない」と。
・ くまてつが棒を降るとものすごい風が起きます。
そしてキュウタに「やってみろ!」とくまてつ。
しかし、キュウタが棒を振り回してもフラフラするばかりで
何も起きません。
※ 長嶋監督のように、くまてつは
「こうだ、ブオンと振るんだ!」
「違う!ブオオオンだ!」
「こうだって言ってるだろ、ブオオオオオオオオオンだ!」
など、まったくその教え方が要領を得ません。
タタラ、ヒャクに「もっとちゃんと教えてやれ」と言われたくまてつは、
「こう、胸の中に剣があるだろ?これを振るんだ」
※ これ、伏線なんです。
と言いますが、
キュウタ「そんなもんないよ!全く分からない!」と
呆れられてしまいます。
・ くまてつは諦めたのか出かけてしまい、
ヒャクに「弟子は家の掃除などをする」と聞いたキュウタは
来る日も来る日も家の掃除などをしてくまてつを待ちます。
・ ある日街へ出たキュウタはようぜんの息子の
二郎丸に「人間である事」をバカにされ、
喧嘩になりますが全く歯が立ちません。
そして、その兄一郎彦に「こんなに弱い人間をいじめるな」と
哀れみの眼差しでもって、喧嘩を止められます。
・ くまてつに「その怪我はどうした?」と聞かれますが、
キュウタはくやしさもあって答えません。
・ 総主に「他の総主に会いに行って来い、そこで何かをつかむだろう」と
送り出されたくまてつとキュウタ、そしてタタラとヒャクは
それぞれの総主に会い、
「強さ」とは1つではない、色々な考え方がある事を教わります。
※ しかし、くまてつ、キュウタとも何も掴めたとは思っていません。
・ 旅の夜、皆が寝静まった後、
キュウタはヒャクからくまてつの事を聞きます。
ヒャク「あいつはずっと1人で生きてきた。
だけど総主だけがあいつに手を差し伸べてくれた。
あいつは総主になりたい訳じゃない、ただ総主にあこがれてるだけなんだ。」
と。
・ くまてつの家へ戻りました。
キュウタは今までにも何度か見ていた亡き母親の幻影が
「見てそれを真似るの」(のような台詞、正確には忘れちゃいました)
と語るのを聞いて、
くまてつのトレーニングの動きを見て真似るようになります。
・ 「せめて足運びだけでも」とキュウタは来る日も来る日も
くまてつの足運びを見て、そして足あとを頼りにそれを
真似し続けます。
※ この辺の流れは映画「ベストキット」っぽいです。
そう考えると本作は他の映画のテイストがいっぱい入っているなあ( ´ー`)
・ そしてある日、夕飯を作りながらも
背後のくまてつのトレーニング内容が「視える」事に
キュウタは驚きます。
・ くまてつに対して棒で攻撃してみるキュウタ。
キュウタの攻撃は当たり、
それに怒ったくまてつの攻撃はキュウタに
全て躱(かわ)されてしまいます
・ 「相手に合わせる」という事をキュウタはマスターしました。
ヒャク「今まで自分だけで強くなってしまった
くまてつには、それが出来ないんだ・・・」と。
・ そしてくまてつはキュウタに「相手に合わせる」事を教わり、
キュウタはくまてつに剣や素手などの戦い方を教わるようになります。
・ そして再度次郎丸に挑まれますが、
その子分達も含めてキュウタは
いとも簡単にのしてしまいます。
その「強さ」に惚れた次郎丸とは親友になります。
・ そして約9年、キュウタが17歳になるまで
くまてつとキュウタは共に稽古を続けました。
・ 立派な青年(少年?)になったキュウタ。
・ ある日、「バケモノ」の街で道に迷い、
渋谷の街へ戻ってしまいます。
・ そして、「何か情報を知るには?」と図書館へ行ったキュウタは、
そこで「白鯨」という本を読みます。
小学生の時からずっと学校へ行っていないキュウタには
読めない文字ばかりでした。
それを見知らぬ女子高生「楓(かえで)」に
「この字はなんて読むの?」と聞きます。
2人の出会いでした。
図書館で騒いでいる同級生(男女多数)を図書館から追い出す楓。
後ろにもうキュウタの姿はありませんでした。
・ 図書館を出た楓を待ち伏せしていた同級生達、
「こいつ1年の時から勉強しかしてないから、
誰も友達いないんだよ」
と楓をバカにします。
そして、先ほど楓と話していたキュウタが後ろに現れたのを見ると、
男子学生は自分達の行為を咎めようとしたととらえ、
キュウタを殴ります。
・ 女子学生に押さえつけられている楓が止めに入ろうとしますが、
キュウタはすぐに男子学生達をのしてしまい、
それを見た女子学生達は逃げていきます。
・ 「暴力はいけない事、だけど助けてくれてありがとう」と楓。
そこで名前を聞かれたキュウタは、
本当の名前である「レン」と楓に教えます。
そしてレンは楓に、自分が小学生から学校に行っていない事を伝えます。
※ 育ててくれたくまてつ達「バケモノ」の事は
それとなくオブラードに包んで。
・ そして、楓が「あたしが本を読めるように教えてあげる」と
勉強を教えてくれるようになりました。
・ 「白鯨」(モービーディックの白鯨、でしたっけ?)は、
白鯨に片足を奪われた老人が白鯨と戦う、
しかしそれは自分との戦いであった、という物語でした。
※ 物語のラスト的にこれも伏線か。
・ 「バケモノ」の世界と人間界(渋谷)を行き来して、
毎日のように勉強を教わるレン。
そして、そんなレンの姿は楓の気持ちも変えていきます。
・ 「親の言うままに勉強していい子を演じ続けていた自分、
しかし、勉強しまくって奨学金で大学へ通えるようになったら
自分は家を出る、そしてやっと自分の人生を始めるんだ」と
楓は自分の中に秘めていた想いを初めて他人(レン)に伝えます。
・ そして「レン君ほど勉強する気があるんなら大学へ行ったら?
その為にはまず高認(高校卒業認定資格)を取らないと」
とレンに教えます。
・ その気になったレンは、まず住民票がどういう状態にあるかを確認しに
市役所に行きます。
母親が亡くなった時点でその当時の戸籍は失われていましたが、
父親の籍を元に戸籍/住民票は発行出来るとの事。
そして、レンはずっと行方がしれなかった父親の居場所を知ります。
・ 楓の薦めもあり、父親に会いに行くレン。
「俺の事、分かりますか?」と聞くレンに対して、
父親はすぐにはレンの事が分かりませんが、
近くを子供が通りがかったのを見て、
「まさか、レンか!?」と気づきます。
・ そしてレンと父親は邂逅(かいこう)します。
レンが行方不明になった後、
元妻が亡くなった事も初めて知り、
父はずっとレンを探していたとの事でした。
・ くまてつの家へ帰ると、
くまてつに参考書が見つかってしまいました。
※ くまてつの家は、レン(キュウタ)が強くなって以来、
「キュウタのように強くなりたい」という門下生が増え、
かなり生活も様変わりしていました。
くまてつに「そんな事より、稽古をしろ!」と言われたレン(キュウタ)は
「大事な話があるんだ!」とくまてつに言いますが、
くまてつは全く聞こうとしません。
そしてレン(キュウタ)は出て行ってしまいます。
・ (楓からの話の流れだったか、実の父親と一緒に住む事を考えたのだったか)
レンは父親の元へ行きますが、
父親の「これから今までの分もやり直そう!」という言葉に
「何をやりなおすんだ!アンタが俺の何を知っているんだ!」と
キレてしまいます。
そして渋谷へ戻ったレンはガラスに映る自分にかつての影を、
そして胸にぽっかり闇の穴の空いた自分が映っているのを見ます。
恐怖と怒りでおかしくなってしまいそうでした。
・ 図書館へ行くともう閉館後でしたが、楓が待っていてくれました。
楓にせまり(Hな意味ではなく)、
「俺は誰なんだ!バケモノなのか!?」と
畳み掛けるレンを楓がひっぱたきます。
そして、レンを優しく抱きしめ、
「自分も色々な事で追い詰められる事があるけど
それは人間なら誰しもあることなの」
とレンを諭(さと)します。
そして、「昔読んだ本のしおりよ」と
自分がしていたミサンガ(のようなもの)を
レンの腕に巻き、
「また自分に迷ったらこれを見て!」と言います。
・ 「バケモノ」の世界へ戻ったレン(キュウタ)、
街がお祭り騒ぎなのに驚きます。
たまたま通りかかった二郎丸に
「とうとう総主様がなんの神様になるかを決めた。
その為、自分の父親(ようぜん)とくまてつで戦い、
次の総主を決める事になったんだ」
と聞きます。
そこへ現れる一郎彦。
※ 青年(少年?)になった一郎彦は
いつも顔を隠していてなんだか怪しい感じです。
これも伏線。
「もう時間が遅いから送っていこう」と街への道を案内する一郎彦、
しかしいきなりレン(キュウタ)をこれでもか!と殴る蹴るし、
「人間の分際で!勝つのは俺の父親(ようぜん)に決まっているだろ!」と。
・ そして、大会会場にて
ようぜんとくまてつの戦いが始まります。
※ まだレン(キュウタ)は、くまてつの前に顔を見せていません。
・ 「相手に合わせる」が出来ず、
昔のようにガムシャラにかかっていくくまてつですが、
ようぜんにのされてしまいます。
・ カウント9の所で、レン(キュウタ)が現れ、
「何をやってんだ!立って戦え!」と
くまてつを鼓舞します。
・ そこからのくまてつは違いました。
総主いわく「くまてつはこの戦いの中にない、
何か別のものを見ている」
ヒャク「そうか、くまてつはキュウタとの修行の日々を思い出しているんだ」と。
・ そして、くまてつはようぜんを破り、勝利しました。
※ 最後にくまてつの剣(鞘付き)は
ようぜんの剣の鞘を叩き割った上で
その抜身(ぬきみ)の剣は総主の椅子にまで飛んでいってしまいます。
・ レン(キュウタ)の元へ行き、手を叩き合って喜ぶ2人。
・ そこへ、総主が「剣が消えている!?」と気づきます。
そして、一郎彦の念動力により剣は
くまてつに突き刺さります。
レン(キュウタ)が一郎彦を見ると、
かつて自分の胸に見えたのと同じ黒い闇の穴が・・・
そして一郎彦は「父上!これで父上の勝利です!」と言いますが、
ようぜん「なんて事を!そんな事が出来る訳ないだろう!」と驚き、
一郎彦をなじります。
・ 総主により「あの力は念動力などではない、あれは人間の闇の力!」と
見ぬかれます。
・ 剣で貫かれ意識を失ったくまてつを見たレン(キョウタ)は、
一郎彦同様自分の胸に黒い闇の穴を開き、
念動力(?)で剣を飛ばして一郎彦を殺そうとします。
しかし、ネズミ(最初に出てきてからずっと一緒にいたバケモノ)が
その行為を止めようとするかのようにレン(キョウタ)の髪から出てきたのと、
手首に巻かれた楓のミサンガでレン(キョウタ)は我に返り、
一郎彦を殺そうとした剣を止めます。
・ 一郎彦は激昂し、そして泡のように爆散してその場から消えてしまいます。
そしてレン(キョウタ)は意識を失います。
・ レン(キョウタ)が目を覚ますと、
ベッドの上にくまてつが意識のないまま寝かされています。
・ 総主の元で、ようぜんが一郎彦の素性について伝えます。
「かつて人間の世界に行った時、捨て子に出会いました。
人間が心に闇を宿す事は分かっていましたが、
私ならまっとうに育てられる、そう考えて連れて帰りました。
今思えばそれ自体がおごりだったのかも知れません。」
一郎彦は歳を取るごとに
「何故自分の鼻は父上のように高くならないの?」
「何故自分の口は父上のように牙が生えないの?」
などようぜんに何度も相談しますが、
その度にようぜんは「大丈夫、きっともうすぐだ。お前は私の息子なのだから」と、
一郎彦を騙し続けました。
ようぜん「それが一郎彦自身に人間である事を気づかせ、
あの子を追い詰めていたとは・・・」
・ レン(キョウタ)は、
「あいつは俺なんだ、バケモノに育てられたバケモノの子なんだ、
俺が止めてやらないと」
と一郎彦の後を追います。
・ レンは渋谷にて、自分の身に何があるか分からないので
大事な「白鯨」の本を預かってくれないか、
と楓を呼びます。
・ そこへ一郎彦が現れます。
圧倒的な闇の力でレンと楓を追い詰め、
周りの人間にも被害を与えていきます。
・ そして逃げ出す楓とレン。
「白鯨」の本を落としてしまいました。
「白鯨」の本を見た一郎彦は、
闇の力で「クジラ」を生み出し、
渋谷の街を破壊していきます。
・ そしてレンと楓が見つかります。
レンは「最悪、自分の胸の闇の力を解放して
一郎彦の全ての闇の力を吸い込み、自決するしかないか」
と覚悟を決めます。
・ 渋谷の破壊状況の影響は、
世界を異にする「バケモノ」の世界にも影響を与えていました。
「バケモノ」達は、
「2人の人間達のせいで」と怒ります。
そこへ瀕死のくまてつが現れ、
総主に「あんた、キュウタの事でまだ隠してる事があるだろう?」と
問い詰めます。
総主「お前、私の神になる権利を取ろうと言うのか?」
※ 分かりにくい会話のキャッチボールですね
そう、くまてつはようぜんとの戦いに勝利した為、
今総主であり、くまてつにも神になる権利がありました。
・ レンは自分の胸の闇の力を解放し、
一郎彦の闇の力を吸い取ろうとします。
そこへ、くまてつの声と共に炎をまとった大剣が
落下してきます。
タタラの声が「そいつはくまてつが転生したものだ、
くまてつは付喪神(つくもがみ、モノに付く神)になり、
その大剣になったんだ」と。
そして、くまてつの声が「胸の中に剣があるだろ!それを振るんだ!」と。
※ ここで1番最初の伏線回収。
レンはくまてつの大剣を自らの胸に収め、
一郎彦のクジラに立ち向かいます。
そして、クジラが立ち上る(のぼる)時は一郎彦が姿を表す、
という癖に気づいたレンは一郎彦を倒します。
※ もっと盛り上がる言いようがないなあ・・・
・ そして胸の中のくまてつと語り合うレン(キュウタ)。
・ そして後日、ようぜん宅のベッドの上で目を覚ました
一郎彦(毒気はすっかり抜けている)の手首には
先のミサンガが巻かれ、
ようぜん、二郎丸、母親、全員が喜びます。
・ 「バケモノ」の世界で総主に感謝の言葉を伝えられるレン(キュウタ)。
そして、この世界に招かれた楓。
楓は高認の書類を持ってきて、
「全て決めるのはアナタよ、どうするの?」と。
レン(キュウタ)は、「俺、受けるよ!」。
・ そしてヒャクのナレーション。
「その後、キュウタは二度とバケモノの世界に戻らなかった。
そして剣を手にしなかった。
それでもキュウタは強い。」
・ 父親の家に住む事を決めたレン(キュウタ)、
高認を取る為に勉強をして
~ Fin ~
ちょっと夜遅く急いで書いたのもあって、
うまくまとめきれませんでしたが、
話の流れはだいたいこんな感じです。
伏線→回収
とかちゃんとやってるですが、
まあ「佳作」程度かなあ、という想いが・・・
もうちょっと面白く作れたんじゃないかなあ( ´ー`)