itomasa7の日記

2016年05月22日 17時39分

【映画 [2D字幕] ズートピア 】感想※ネタバレ

公開直後からネットで大評判で、
子供が面白かった映画にあげるぐらいウケてる映画、
「ズートピア」。

その一方で大人達の評価としては
「子供にちゃんと(ただ面白かった、以上の事が)分かるかな?」
「自分が子供の頃だったら(この背景で語っているテーマ的なものを)理解出来ないかも」
など、そのテーマの難しさが指摘されてるんですよね。


で、そもそもズートピアを観ようと思ったきっかけでもあるんですが、
ラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」

※ 知る人ぞ知る映画好き向けの映画評論ラジオ番組で、
  映画大好き声優(大学で映画科を専攻したぐらい)の
  内山昂輝くん(ガンダムUCのバナージ役)とかも
  宇多丸師匠のラジオを聴いて、
  自分のラジオで映画ネタをやってるぐらいです。

にて、「人種差別」や「偏見」その他
「人間が平等じゃない(平等に扱われていない)」っていう事を
前面に押し出した、

ディズニーの「これでもか!」というぐらいに
皮肉を込められた映画だって事を聞いちゃってたんですよね。

だから物語自体はともかく、
その根幹に流れるテーマ的な所は
ネタバレされた状態で見ちゃった訳で・・・

※ それでも物語の展開自体がとても面白く、
  また「人種差別」「偏見」「不平等」その他を
  どう子供向け(っぽい)3D映画の中で表現していくか、
  という面もとても上手くできてるな、
  って感じで大満足だったんですが( ´ー`)


主役のうさぎ警官ジュディーがきつねのトニーに
「ひどい事を言ってしまった」って
謝るシーンとかとても泣けました。




【あらすじ】簡単にする為に箇条書きにしよう

・ 肉食動物と草食動物が狩り狩られる関係から、
  知性を持ち文化的に一緒に暮らすまでになった世界。
  (今の人間社会のアメリカあたりだと思ってもらえれば)

  ※ 肉食動物か草食動物か、っていうのが
    「人種差別」「偏見」など、
    本物語の根幹に大きく関わってくる事にご注意


・ 子供時代田舎で暮らしていたうさぎの女の子ジュディは
  小さい身体ながらも将来警察官になって
  ズートピア(肉食動物、草食動物が一緒に暮らし始めたはじまりの街)で働く、
  という夢を持っていました。

  ※ 父うさぎ、母うさぎは
    「小さい草食動物のジュディが警察官なんて危険な仕事をしなくても、
      一緒ににんじん農場で働けばいいのに…」と心配します。

    同じように身体の強いいたちの少年からも「絶対無理だ!」とバカにされます。


・ 警察学校時代のジュディは最初こそ小さい身体で
  何もかもうまくこなせませんが、
  持ち前のガッツで次第に学校でもNo.1の実力を身につけ、
  主席にて警察学校を卒業し、ズートピアへの勤務を命じられます。

  ※ ズートピアの警察署行きは、
    ズートピア市長(ライオン、男性)、副市長(ひつじ、女性)に
    「うさぎ初の警察官」として推されて決まった事でした。

  ※ ズートピアはそれぞれの動物向けに
    「砂漠地帯」「雪原」「ジャングル」「都会」
    「大動物向け」「小動物向け」など、
    気候その他が様々なエリアに分かれています。
    警察署はこの全エリアを管轄としています。


・ ズートピアの警察署へ行き、
  受付のジャガー(肉食動物、男性)に
  どこでミーティングをやっているか聞きます。


・ ミーティングにて署長より各自の作業が割り当てられます。
  その中には「14名の失踪者(いずれも肉食動物)の調査」などがありましたが、
  ジュディは「交通整理」に回されます。

  ※ 署長は(バッファローかな?)とても大きく
    小さいうさぎであるジュディの事をまったく
    当てにしていません。


・ 仕方なく交通整理(違反車両の切符切り)に精を出すジュディ。


・ そこで大型動物向けのアイス屋さんへ入っていく
  きつねの親子を目にします。

  親(?)きつねの名前はニック。

  ・ きつね(=ずる賢い動物と言われている)である事
  ・ 小動物である事
  その両方の「偏見」から象のアイス屋さんは
  アイスを売ってくれませんでしたが、
  そこで助けに入るジュディ。

  ニック「この子は大きくなったら象になりたいと思ってるんです、
    だからその子のせっかくの誕生日に象のアイス屋さんで
    アイスを買いたかったんです」

  という言葉を信じ、そしてお金も忘れてしまった、
  という言葉も信じ
  ジュディは巨大な象のアイスをニックにおごります。


・ その後別の場所でさっきのきつねの子供が、
  実は(動物不明)きつねでも子供でもない事に気づき、
  ニック達を探しだすと

  ニック達は巨大な象のアイスを一度溶かして、
  再度小さいアイス×100個ぐらい(?)を作り出し、
  仕事帰りのハリネズミ達に売りつけていました。


・ 「騙された!」と怒りジュディはニックに詰め寄りますが、
  「騙された方が悪い」とニックはジュディの言葉に耳を貸しません。


・ 警察署へ戻ったジュディの目の前に
  「亭主を探してください、どうか話を聞いてください」と
  言うかわうその女房(肉食動物、女性)。

  ※ かわうそ亭主は行方不明の14人の1人でした。

  警察署長は会おうとせず追い返そうとしますが、
  ジュディが「私が探します!」と宣言します。

  それを副市長とかわうその女房に聞かれ、

  副市長「それはいいわ!ジュディにぜひ探してもらいましょう!」と押され、
  警察署長は断れなくなってしまいますが、

  「48時間でかわうその亭主を見つけ出せなかったらお前はクビだ」
  と宣言されます。

  ※ 元々が市長のゴリ押しで警察署勤務になった
    ジュディの事を署長は良く思っていません。


・ 唯一の証拠物件であるかわうそ亭主がいなくなる直前の写真から、
  かわうそ亭主がニック達のアイスクリームを食べていた事に気づき、
  ジュディはニックの元へ行きます。


・ 「捜査に協力して!」と言うジュディに対して、
  ニック「なんで俺がそんな事を~
    おれは12の頃から毎日この仕事で200ドル稼いでるんだぞ」
  などと自慢し断るニックですが、

  この言葉をジュディは人参ペン(録音機能がある)に録音していました。

  そして、
  ジュディ「12歳から1日200ドル×365日×年数で
    あなたの支払ってる税額は0円だから、
    あなたは100万~ドルの脱税をしている事になります。
    証拠はこの録音内容です。
    どうしますか?協力すればこの内容は消してあげます。」

  とニックを脅し、無理やりに協力させます。


・ そこからジュディとニックの捜査の中で
  かわうそ亭主が最後に乗った車のナンバーが判明、
  ニックの知り合いに陸運局のなまけものから
  この車の所在を聴きだし、
  その場所へ向かいます。


・ 車(ロールスロイスだったかな?)を発見し、
  その社内を調べると
  後部座席(前とは別空間になっている)の壁中が
  かきむしられていました。

  ニック「これはかわうそ亭主はまずい事になっているかも…」


・ そこをこの車の持ち主であるMr.ビッグ氏の
  部下達(大型動物達、白くまだったかな?)に捕まり、
  Mr.ビッグ氏の元へ。


・ ニックは昔、Mr.ビッグ氏に「スカンクの尻の毛のストール(とても臭い)」を
  売りつけた事で怒りを買っていました。


・ Mr.ビッグ氏(小さいねずみ?、男性)は、
  ジュディとニックを屋敷の底板の下に広がる雪原の海に
  投げ捨てようとしますが、
  そこで昼間にジュディが助けたねずみ(ねずみ?、女性)が
  「お父さん!あのうさぎ警官は昼間に私を助けてくれた人よ!」ととりなし、
  Mr.ビッグ氏の協力を得る事に成功します。


・ かわうそ亭主の件について、

  Mr.ビッグ氏「あれはかわうそ亭主が襲われたんじゃない、
    かわうそ亭主が突然暴れだして運転手が襲われ、
    かわうそ亭主はそのまま走ってどこかへ行ってしまったんだ」

  との事。


・ 「詳細は運転手に聞いてみろ」と言うので
  運転手の家へ行くと黒豹の運転手(肉食動物、男性)の
  顔にみごとな引っかき傷が。

  運転手「かわうそ亭主に依頼されて運転していたら、
    いきなり後部座席でかわうそ亭主が暴れ始め、
    運転席と繋がる窓から引っかかれてしまい、
    車を止めたらかわうそ亭主はそのまま走り去っていってしまった、
    あれは”夜の遠吠え”・・・」

  ※ 「夜の遠吠え」の名前がどうやって出たか忘れてしまいました。


・ で、捜査協力の為に運転手に同行を求め、
  その準備の為に運転手が一度部屋へ戻りそれを待つジュディとニック。

  次に現れた運転手は、凶暴化、いや野生に戻ってしまったのか、
  ジュディとニックに襲いかかってきます。


・ 運転手をなんとか手錠で柱につなぎ留め、
  警察署に応援を求めたジュディでしたが、
  戻ってくると運転手はどこにもいませんでした。


・ 署長から
  「48時間でかわうそ亭主を見つけられなかったらクビの約束だったな、
    バッチを返せ」と言われますが、

  ニックが割って入り
  「警察が2週間進展なしの事件を
    48時間で解決しろってのもおかしいし、
    48時間ならまだ10時間もあるだろ!」と切り返し、

  ジュディと共に署長の元を脱出(?)します。


・ そして2人エリア間を移動するロープウェイに乗っていると、

  ※ ここでニックが昔話をします。
    自分も昔からこんな詐欺師みたいな事をやっていた訳じゃなく、
    8歳の頃には「ボーイ・スカウト」(的な何か)に入ろうと
    両親の買ってくれた服を着て、

    メンバーの元へ行って「仲間に入れてください」とお願いしたが、
    そこでみんなに「きつねなんて信用できるか!」とリンチされ、

    その時学んだのが、
    ・ 「決して他人に弱みは見せるな」
    ・ 「きつねはずる賢いと思われてるんだったら、
        その通りに生きてやれ」
    だったと。

  感慨にふけっている中、路上の防犯カメラを見たニックが
  「そうだ、防犯カメラだ!」と閃きます。

  「先の運転手の凶暴化含め、防犯カメラに映っているのでは?」と。


・ 警察のパソコンの使用すら止められているジュディでしたが、
  副市長なら協力してくれるかも知れない、と。


・ 副市長の元へ訪れると横暴な市長(肉食動物、ライオン)の秘書同然に
  こき使われていた副市長(草食動物、ひつじ)でしたが、
  快く協力してくれます。

  そして、防犯カメラの映像をさぐると
  先の運転手が凶暴化する所から、

  それを麻酔銃で眠らせ運んでいく狼の集団まで映っていました。

  更にカメラで道路をたどると1軒の屋敷にたどり着きます。

  ・ 「”夜の遠吠え”とは、狼達の遠吠えの事だったんだ!」

  ・ 「ここに14人がいるかも知れない!」


・ ジュディとニックは屋敷に忍び込み、
  そこで凶暴化している14人の肉食動物を発見しますが、
  みんな凶暴化(野生化)した状態で助けだす事が出来ません。


・ そしてそこへ、市長達が現れます。

  慌てて隠れるジュディとニック。

  市長「まだ原因が分からんのか?これ以上隠しきれんぞ・・・」
  医者「もしかしたら遺伝子などの関係で野生に戻ってしまっているのかも知れません」
  市長「警察署長には伝えていない」

  などの会話を録音し、トイレから一目散に逃げ出します。


・ そして失踪していた14人を助け出し、市長を逮捕、
  とめまぐるしい活躍をしたジュディは表彰される事になりました。

  そこでジュディはニックに
  「あたし達はいい相棒だったと思わない?ニックも表彰されるべきよ」

  ニック「俺は警官でもなんでもないんだぜ?」

  ジュディ「うさぎが警官になれたんだから、きつねがなってもいいと思うの」

  と、(副市長から貰った?)警察官の入署書類を見せ、
  ニックにサインを求めます。


・ そこでジュディは報道陣の前へ呼ばれ、
  色々なインタビューに答えていくのですが、
  ここで先の医者が言っていた話などを答えていく中で
  ジュディは「言ってはいけない色々な事」を言ってしまいます。
  
  「これは肉食動物のDNA、遺伝子が原因かも知れない」
  「また肉食動物が凶暴化する可能性はある」
  などなど。


・ そしてジュディはニックの元に戻りますが、
  このインタビューを聞いていたニックは
  「俺も肉食動物だ、俺も凶暴化すると思うか?」
  「おれはきつねだ、俺が裏切らないとは限らないぞ?」

  それに対してジュディは
  「アンタはあんな連中(他のきつね)とは違う」など
  「偏見」に満ちた言葉を投げかけてしまいます。

  それに怒ったニックは去っていってしまいます。


・ ジュディのインタビュー内容が放送された後、
  ズートピア中で肉食動物が恐れられるようになります。

  ※ 元々ズートピアは自然界と同様
    肉食動物は10%、草食動物は90%の比率で存在し、

    そして大きい動物(象など)や
    声の大きい(強い)肉食動物が優遇されている、
    という「差別」のある世界でした。


・ 受付だったジャガーも、
  「肉食動物が受付ではイメージが悪い」と
  地下の書庫整理に異動させられてしまいました。


・ 新しく市長となった元副市長(草食動物、ひつじ)と署長は、
  ジュディを新しいズートピアの宣伝マスコットにしようとしますが、
  ジュディは自分の発言とそこから生まれた様々な差別を目にして後悔し、
  バッチを返して田舎に帰ります。


・ 田舎で人参を売る暮らしの中で、
  かつてジュディが喧嘩した少年いたちが
  今ではいい取引相手になっていると父うさぎから伝えられます。

  そして、大人になりパイ屋さんになった
  いたちから届けられたパイを食べようと集まってくる子どもたちに

  父うさぎ「そこは”夜の遠吠え”があるから危ないぞ!」

  と声をかけるのを耳にします。


・ ジュディ「”夜の遠吠え”って?」

  父うさぎ「その紫の花の事だよ、昔おじがその花を間違って食べてしまい
    凶暴化しておばにケガをさせてしてしまったんだ」

  その話からジュディは

  ・ 「”夜の遠吠え”はこの花の事だった!」

  ・ 「肉食動物でなく草食動物でも凶暴化する!?」

  という事に気づき、車にて一路ズートピアを目指します。


・ そしてかつての相棒ニックを探し、
  今までの発言全てを謝って泣き出すジュディ。

  無言の後ろ姿でそれを聞いていたニックは、
  人参ペン(録音ができる)で、

  ジュディ「アタシがバカだったの!ニックごめんなさい!」

  をリピートして、
  「やっと分かったのか」とジュディを茶化します。

  これで2人のコンビ復活。


・ ジュディの車で移動します。

  ※ ここで「人参以外にもこんなものを作ってたのか」と
    (たしかプルーン)をニックが見つけます。


・ ”夜の遠吠え”が花である事から
  花の流通ルートを調べて行く中で
  ある凶悪なひつじの集団(草食動物)がそれを買い集めていた、
  という事を知ります。


・ 凶悪なひつじ達は廃線となった地下鉄(電車)で暮らしていました。
  中に誰もいない事を確認し地下鉄の中に侵入するジュディとニック。

  そこには”夜の遠吠え”(花)を元に
  青い玉が生成されていました。


・ そして凶悪なひつじ達が戻ってきて話し始めます。
  (ジュディとニックは隠れます。)

  それは今までの事件は全て、
  この青い玉を銃に込めてターゲットとした肉食動物に
  撃ち込む事で凶暴化させていた、というものでした。


・ そしてジュディとニックは凶悪なひつじ達と争いになる中、
  なんとか証拠となる青い玉と銃を奪って、
  この電車を動かして逃げようとします。


・ なんとか凶悪なひつじから逃げ出し、
  地下から美術館へ登ったジュディとニック、

  そこへ市長(草食動物、ひつじ)が現れ、
  「よくやってくれたわね、これで事件は解決よ!」と。

  しかしジュディは「どうしてここにいるんですか?」と、
  市長を疑います。

  そして、全てを影で操っていたのが
  現市長(ひつじ)であった事に気づきます。


・ そして現市長の部下であるひつじ達から
  なんとか逃げ出そうとするジュディとニックですが、
  ジュディが美術品で足を怪我してしまいます。

  そして証拠の青い玉と銃は奪われ、
  その地面下の展示スペース(密室状態)へ落ちてしまい
  逃げ場がなくなってしまいます。


・ 現市長「あなたは、そのきつねに殺されるのよ」
  と、現市長は銃で青い玉をニック(肉食動物、きつね)に撃ちこみます。

・ ニックが凶暴化し、ジュディに襲いかかります。

  現市長「だいたいね、肉食動物達は横暴で声が大きいからって
    主要な職を抑えて私達草食動物にえばり散らしているのよ!

    でも、肉食動物10%に対して草食動物は90%、
    私達が本気になればあいつらを追い出してやる事だってできるの。

    これで事件は解決、哀れなうさぎ警官は肉食動物のきつねに殺されて、
    ヒロインになるの」

  と本音を語ります。


・ ニックがジュディの首にガブリ、と噛み付いた所で、
  2人は笑い始めます。

  ニック「これでアンタは終わりだ!」

  そう、ニックは証拠の青い玉とプルーンをすり替えて銃に込めていたのでした。
  そして今の現市長の独白を人参ペン(録音できる)で
  録音していたのでした。


・ そして警察官達に囲まれ、現市長達の策略は露見します。


・ 元の市長は本当に「凶暴化した肉食動物をどうしたら治せるのか」を
  調べていただけでした。


・ そして”夜の遠吠え”(花)を元に解毒薬が作られ、
  かわうそ亭主も元に戻りました。


で~Fin~という感じです。




最後、スタッフロールが歌手ガゼル(その名の通りガゼル(羊みたいなやつ))の
コンサート会場で流れた時は、

「お、いつもなら真っ黒画面に延々10分近く流れる
くだらないスタッフロールもディズニーはこんな形で流してくれるのか」

と感激しそうになりましたが、
その後で普通のフタッフロールも流れたのにはちょっとがっかりしました。


あと小ネタとして、ジュディときつね初の警官になったニックが
暴走スポーツカーの取り締まりをした時、
スポーツカーに乗っていたのが例の陸運局のなまけもの
(基本的に全ての動作と会話は遅い、がスピード狂だった)と
いう小ネタには笑わされました。




ブラックなテーマのようでいて、
ジュディが「肉食動物の危険性」を一度うたってしまった上で、
それを「草食動物にもあった事」と知り、
「肉食動物だから」じゃないんだ、と考えなおす(「偏見」を捨てる)所や

一度は「偏見」を口にしてしまい、トニーと仲違いしてしまったのを、
素直に心の底から謝って、もう一度素敵な相棒になる所、など

「差別はダメ」「偏見はダメ」という教育的な言い方ではなく、

「お互い分かり合っていきましょう」
「何度間違ってもやり直しましょう」
という形でエンディングに持っていく所が良かったですかね。




本来なら人間の人種(白人/黒人/黄色人種など)に対しての「差別」である所を、
動物の肉食動物、草食動物、その他各動物ごとの大きさなどの違いに置き換えたり、


※ これは分かりやすかったか分かりませんが
「きつね=ずる賢い」という
イメージ(これって日本昔話だけじゃないんですね)という「偏見」に対して、
実は元々は優しい心を持った少年だったニックの話で
その「偏見」を取り除いて行ったり、
と(観賞している)子供にもとてもわかり易く、

今の人類の中にまだ残っている
「悪い所」に対して「どうしていけばいいのか」を
提示しているようで子供の情操教育にも良さそうかなあ、と( ´ー`)




PS.難を上げるとすれば、
  ジュディが地元に戻ってちょっと働いてたら

  ・ ”夜の遠吠え”という花の存在

  ・ 草食動物のうさぎもこれで凶暴化した事がある

  など色々な「解答」が分かっちゃって
  すぐにズートピアに戻っていく、
  っていう所は
  尺がなかったのか、
  ちょっとご都合主義的になりすぎだったかなあ、
  という気がしないでもないです。

  もうちょっと物語として作りこんで欲しかった部分ですね。


以上、長文失礼m(_ _)m

itomasa7

演劇関係の人とかの評価が高いですね。やっぱり「テーマ性」が強いのか。ただし、普通に3Dアニメ映画としても良作ですよ( ´ー`)

2016年05月22日 21時55分