2014年08月16日 20時38分
映画【[2D] STAND BY ME ドラえもん】感想(※ネタバレ)
他映画上映前のCMで「なんか泣きそう」と思ってた
「STAND BY ME ドラえもん」、
とうとう観てきました。
・ 自分は大人になって、
あのドラえもんのアニメ絵(超子供向な)をそろそろ受け付けなくなっていたのと、
「ドラえもんは大山のぶ代しか認めない!」という気持ちなどから
ドラえもんが声優一新してから一度も観た事なかったんですが、
本映画を観た事でやっと、新しいドラえもんを認める気になれました。
今後もアニメ版は(子供向け過ぎるので)見ないだろうけどね( ´ー`)
・ アニメ絵だとどうしても子供向けイメージがぬぐえなかったのですが、
3D CG描写されるといっきに「大人向け」なイメージが…(リアル感が出るって事かな??)。
(帰りにどこかの家族も「大人向けじゃなかった?」と言ってましたが
それは物語の方なのか、映像描写自体なのか)
・ 昔ほとんどの子供はドラえもんの漫画かアニメを観てたと思うけど、
そんな大人にぜひ観てもらいたい、
「ああ、ドラえもんってこうだったな」とかの思い出しや
「ドラえもんに頼りっぱなしだったのび太の成長する姿がなんか胸に来る」とか
感慨深いものがあると思う。
それにしても、、、
「ドラえもん=やっぱりメインターゲットは子供」なんですね。
観客はほぼ家族連れ。
しかも観賞態度がひどいひどい。
・ お昼時の上映だったのですが、
「牛乳パンとカレーパンどっち食べる?」と子供に聞く父親。
(劇場で販売してるもの以外持ち込み禁止だよ?)
・ 映画が長かった為か子供が飽きてしまい、
「帰るー帰るー」と叫びだしたり。
・ 隣のガキが上映中ずっとジュースのふたをパッカンパッカン開けたり閉めたり。
親が全く注意しない方がちょとムカついた。
超ノイジーかつマナーレス。
それでも耐えられたのは、本映画にかなり気持ちを引きつけられ、
集中が途切れなかったからでしょうか。
【物語】
ドラえもんの総集編的なもの。
のび太のまごのまご(やしゃご?)に当たる「せわし」とドラえもんが
ドラえもんが来る以前ののび太の日常を眺める場面からスタート、
・ 勉強ダメ
・ 運動ダメ
・ 要領も悪い
・ 特技もなし
・ いじめられっ子
いいとこまるでなしののび太を眺めた上で、
「せわし」とドラえもんがタイムマシンでのび太の元を訪れます。
のび太の未来は
・ ジャイ子と結婚する。
・ 就職できず起業するも会社が火事で燃えてしまい、
多額の借金を背負い今にいたる。
(「せわし」の靴底はパッカパカ)
そんなのび太の現状を変える為にドラえもんを連れてきた、と。
※ ここでドラえもんは初めてどら焼きを食べて、
その虜となってしまいます。
原作の記憶ほぼないけどそんな流れだったっけ?
で、ドラえもんは「のび太のお守りなんて嫌!」と逃げようとしますが、
「せわし」に鼻のボタンをねじられて
約束「のび太が幸せになるまで未来には帰れない」を設定されてしまいます。
※ 約束を守らず未来へ戻ろうとすると、強烈な電気ショックが。
そしてのび太とドラえもんとの生活が始まり、
竹コプター、どこでもドア、その他色々な道具が登場します。
※ 色んな道具を3D CGで描写してくれるんだけど、
この辺はすごくハイペース、まあラストまでを
収めようとしてるから仕方ないんだろうけど。
そして、のび太がしずかちゃんを好きである事をドラえもんが知り、
しずかちゃんとのび太をくっつけようとしますが、
しずかちゃんは「頭良し、スポーツ万能、性格良し」の
出木杉君と仲良し、
のび太は「出木杉君にはかなわない、ドラえもんなんとかしてー」と。
※ よくあるタイムスリップもので考えたら、
結婚相手が変わる=「せわし」の存在が消える、
だけどドラえもんではお母さんはジャイ子でもしずかちゃんでも
どっちでもいいらしい。
で、登場するのが「刷り込み卵?」という
卵の中に入って出てきて最初に見たものを好きになる
(ひよこのインプリンティング)、という道具。
なんとかしずかちゃんをこのマシンに入れますが、
手違いによりなんと出てきたしずかちゃんは
出木杉君を最初に見てしまう。
しかし、ほんと出来過ぎなこの男、
「こんな機械の力で好きになってもらうんじゃなくて、
僕自身の事を知ってもらって好きになってもらいたい」的な事を言います。
そして、ドラえもんが刷り込みを解除しますが、
しずかちゃんと出木杉君はますますラブラブに。
そんなこんなで色々あって、
のび太は自分の力で頑張ろうとまずは今度のテストで
「0点より上の点を取る!」と算数の勉強を自力で始めます。
その努力ぶりにドラえもんも
「きっといい結果になるよ!」と太鼓判を押しますが、
当日のテストはなんと漢字書き取り。
のび太はまたも0点を取ってしまい、
「自分は何をやってもダメだ、もうしずかちゃんを諦めよう」と決意。
・ 諦めるからには遠くに行こうと母親に海外留学を相談
・ 本人に嫌われよう
などと飛躍した考えの元、
しずかちゃんのスカートをめくって引っぱたかれますが、
しずかちゃんはその時ののび太の様子を思い出し、
「本当は何かあったのでは?」とのび太の家へ向かいます。
そして途中公園でスネ夫とジャイアンの会話
「のび太のやつまた0点取ってもう死にたい、って言ってたぜ」を聞き、
のび太がかなりヤバイ状況だと勘違い(?)します。
で、のび太家の外でのび太を呼びますが、
しずかちゃんに合わせる顔のないのび太はドラえもんに頼んで
?なんて名前だったかな?人を寄せ付けなくなる道具(ドリンク)
を取り出しますが、1口飲めば人が近寄れなくなる、
というこのドリンクをのび太は一気飲みしてしまい、
・ ドラえもん
・ 母親
とも家にいられず逃げていってしまいます。
しずかちゃんも同様に逃げようとしますが、
ドリンクの飲み過ぎで気持ち悪くなったのび太の
「・・・助けて」という言葉を聞き、
道具の効果を真っ向から受けて苦しみながらものび太の元へたどり着き、
のび太をトイレへ連れて行ってドリンクを吐かせます。
(しずかちゃんこそ出来過ぎだろ・・・)
そんなこんながあってドラえもんがのび太の未来を見ると
なんと「しずかちゃんとのび太そっくりの子供の映像」が。
何が功をなしたのか、のび太は「しずかちゃんと結婚する」という
未来を手に入れたのでした。
で、(?なんでだったかこの辺忘れちゃたけど?
確かまたジャイ子コースに戻ったりなんだったりだっけ?)
「未来を観よう」という事になり、ドラえもんの道具で
のび太としずかちゃんの未来を観るのですが、
・ しずかちゃんはのび太を雪山登山(スキー?)に誘うが、
のび太は調子が悪く(実は風邪の引き始めだった)断る。
・ しずかちゃんは別のメンバーと雪山に行くが
1人遭難して雪山を歩いている。
という場面を観てしまいます。
そして、「ここでしずかちゃんを助ければポイントアップだ」的な狙いで
タイム風呂敷?で自分を未来の自分同様に成長させた上で
ドラえもんと未来へ行き、
「ここからは自分でなんとかするから!」と、
どこでもドアでのび太だけしずかちゃんの元へ。
で、家で風邪で寝込んでいるのび太(未来)に代わり、
しずかちゃんを助けようとしますが、
普通にGPSに従って歩いていれば既に仲間たちと合流できていたであろう
しずかちゃんが自分と出会って洞穴で休憩していたばかりに
風邪をこじらせてしまい(未来のび太にうつされた模様)、
どんどん調子を崩していきます。
そこで、、、
しずかちゃん「・・・ほんとのび太さんって目が離せない」的な事を言った後、
しずかちゃん「この前の返事、OKよ」と言った後倒れてしまいます。
のび太はなんとかどこでもドアの元までしずかちゃんを背負って
戻ろうとしますが、
どこでもドアは雪の中、
そしてドラえもんはどこでもドアの向こう側で居眠り中、
万事休すか!
と思われた時、1つのアイデアを閃きます。
「この(過去のび太の)記憶を、未来ののび太よ、
忘れずに覚えていて、そして行動してくれ!」と念じます。
※ 自分が過去だから自分の強い意志/記憶は未来である今ののび太に届くはず、
という、のび太君にしては頭さえ過ぎなこの考え
そして、、、
諦めかけたその時、
風邪で寝込んでいたはずの未来のび太がスノーバイクでかけつけます。
過去のび太「信じてた!覚えていてくれるって!」
未来のび太「いきなり頭の中に浮かんできたみたいなんだ、
どうしてこんな大事な事を忘れてたのか・・・」
※ 過去自分と未来自分が出会ってしまって、
タイムパラドックスはないのか( ´ー`)
まあ、タイムパラドックスってそもそも誰が思いついた理論だっけ?
藤子・F・不二雄の頃はなかったのかも。
そして、しずかちゃんの命は助かり、
未来のび太も「風邪を治す為家に帰る」と言いますが、
そこに過去のび太が「そういえば、しずかちゃん、この前の返事OKだってさ」
と伝えると、
「この前の??、プロポーズだ!」と未来のび太は大喜び、
そのまましずかちゃんの元へ直行します。
※ そうそう、ここで過去のび太が未来のび太に
「ドラえもんに会ってく?」って聞いて
未来のび太「いや、彼は君たちの時代のドラえもんだから。
ドラえもん、今のうちに大切にするんだよ」みたいな事言ってて、
その前の未来しずかちゃんの発言と合わせると
「あ、この時代にはもうドラえもんがいない事になってるのか」と推測。
折角だから結婚式も観て行こう、とドラえもんとのび太は
結婚式日に飛びますが、慌てて車で走っていく未来のび太、
「さてはまた遅刻だな?」と2人も後を追いますが、
式場までついてみると「野比のび太さんの結婚式は明日ですよ?」との事。
未来のび太が式の日を間違え、同様にドラえもんも間違ってしまった、と。
この後未来のび太は「独身最後の日の飲み会」として
ジャイアン、スネ夫、出木杉君と飲みますが、
出木杉君もしずかちゃんが好きだったとここで独白しますが、
しずかちゃん「あなたは1人でなんでも出来る人だから」と
言われて断られた、との事。
? これって原作通りでしたっけ?
いやあ、なんでも出来ればいいって訳じゃないのね…
出木杉君こそ可哀そうなんじゃあ…
ついでに、という事で未来しずかちゃんの前日の様子も見に行こう、
と未来しずかちゃんの家を訪れますが、
しずかちゃんはお父さんに何か言いたい様子、
しかし言い出せずにいるのでドラえもんがまた道具の力で
本音を話させます。
しずかちゃん「あたし、結婚やめる!」
驚くのび太達。
しずかちゃんいわく、
「お父さん、お母さんにお世話になっておいてまだ何もお返しが出来ていない。
また、結婚してうまくやっていけるか不安なの。」
との事。
父は「しずかが生まれた日は~」としずかちゃんの誕生から
今までの成長の歴史がどれだけ自分たちに幸せを与えてくれたかを語り、
「その思い出があるから自分たちは大丈夫。
それにのび太君は特に秀でた所はないが、
いつもみんなの幸せを考えてくれている。
あの子なら大丈夫、そしてあの子を選んだしずかなら大丈夫」と諭します。
そしてのび太とドラえもんは「・・・帰ろうか」と過去に戻ります。
そして過去でのび太が、「僕は幸せだーーーーーーーー!」
と竹コプターで飛びながら叫ぶと、
ドラえもんの鼻から「のび太の幸せ達成。今から48時間以内に未来に帰還して下さい」
という声が。
そう、「せわし」に仕掛けらた約束を達成した、と判断された為、
ドラえもんは未来へ帰らなければならない事になりました。
※ たしかネットでこの「せわし」の約束設定が
原作にはない設定だと言ってたけど、
物語を展開させる為に付け加えたのかしら?
そして、いつものように
のび太「ドラえもーん、鼻からパスタを食べる道具を出してー(´;ω;`)
じゃないとジャイアンに殴られるー」と
ドラえもんを頼ろうとするのび太に
「自分は未来へ帰らなきゃならなくなった、だけどこんな状態じゃ
またジャイアンやスネ夫にいじめられるんじゃないかと
心配で帰れないよ」とドラえもん。
のび太の父、母から、「またいつでも来てね」と言われますが、
ルールにより同じ時代には二度と来れない、との事。
そしてドラえもんが未来への帰還を拒否しようとしたら、
また約束破りの電撃ショックが・・・
のび太はドラえもんとの別れを受け入れられず外へ行ってしまいます。
そして公園でジャイアンと出会い、
ジャイアン「約束を守るか、俺に殴られるかどっちだ?」と言われ、
殴られますが、今までののび太ではありませんでした。
のび太「ここで僕が頑張らないとドラえもんが安心して帰れないんだ!」
とジャイアンに立ち向かいます。
昼から夕方になるぐらいの間、ジャイアンに
何度ボコボコにされても立ち上がるのび太、
※ はっきりいって顔は青あざその他だらけでこれは
いじめというか暴行レベルだと思います・・・
それでも立ち上がり、疲れ果てたジャイアンの鼻を捻るのび太、
ジャイアン「まいったー!」と逃げ出し、
のび太は公園で倒れてしまいます。
※ 自分も中学の頃いじめられっ子でいじめっ子に反撃する勇気もなく、
いつもやられてのびた振りをしてましたが
(実際はちょっと痛いだけで大した事ないのに、
「本気で怒らせたら…」という(自分で膨らませた)怖さに
立ち向かえませんでした)
それを考えるとのび太スゴイ、のび太みたいに立ち向かえたら
中学3年間棒に振る事もなかったのかな、
とすごく胸に突き刺さりました、このシーン。
ドラえもんは自分の為にジャイアンに立ち向かうのび太を見て、
「これなら安心して帰れる」とのび太を家に連れて帰り、
怪我で眠るのび太のそば、夕方、夜と見守り、
そして朝にはドラえもんの姿は消えていました。。。
そしていつかの朝、ちゃんと時間通りに起きてご飯を食べて学校へ向かうのび太、
もうのび太は1人でもやっていけるんだな、
と心の琴線に触れた状態で終わりかと思いきや・・・
※ 本当の大人向けストーリーだったら、「別れ」の辛さも
味あわせた上でそのままエンディングに向かうと思われ
スネオに騙されて犬に噛まれ、
更にはジャイアンに「ドラえもんを見たぞ!」と。
家に駆け戻り母親に「ドラえもんはどこ?」と聞きますが、
母親は「ドラちゃんは帰ったんじゃ?」と。
のび太「さては透明マントでまた自分を驚かせようとしてるんだな?」
と貯金箱からお金を取り出し、ドラえもんの大好物のどら焼きを
買いに行くのび太。
公園を通りすがると
ジャイアンとスネ夫が「俺の嘘の方がすごかった!のび太完全に騙されてたぞ!」と。
のび太は騙されていた事を知り、ショックのあまり2人に飛びかかりますが、
「今日はエイプリルフールだぞ!」と軽くあしらわれてしまいます。
そして、「やっぱりドラえもんはいないんだ」と家で号泣するのび太、
そこでドラえもんの最後の言葉を思い出します。
ドラえもん「僕がいなくなった後、どうしても耐えられない辛い事があったら
この箱を開けて。その時君が一番必要としている道具が出てくるから」と。
そしてその箱を開けると中から「嘘800ドリンク?」なるものが登場、
言った事が全て嘘になってしまう、というドリンクとの事。
これを使ってスネ夫、ジャイアンに仕返しした後、
家に戻り「でもドラえもんはもういないんだ、もう二度と会えないんだ」
とつぶやきつつ部屋に入ると、
なんとそこにドラえもんの姿が!
ドラえもん「なんでか分からないけど急に同じ時代へ行っていい事になった。
!!そうか、そのドリンクを使ったんだね!」と。
そしてのび太は嬉しさのあまり「ドラえもんには二度と会えない」
「ドラえもんとはずっと一緒にいない」など、
ドラえもんとずっと一緒にいる為の言葉を叫び続けて
~ ハッピーエンド ~
※ 正直言って、このハッピーエンドは、
本映画が子供向けだから付け足したのかな、
と思いました。
「別れて終わり」という締めだと子ども達には、
「面白い!」と納得されないんじゃないかと
思ったのかなあ、と。
大人向けなら「だからこそ今、その時が大事」みたいな
韻を踏んだエンディングで良かったと思うのですが、
子供にそんなエンディングはキツイのかなあ、と。
まあ、3D CGで再現されたドラえもん、
自分は2D版で観ましたけど、これを3Dの方で観てたら
驚きもっと上だったのかな、とも思いますね。
特に竹コプターで空を飛び回るシーンは良く出来ていたと思います。
今の時代だからこそ、ドラえもんで描かれた全てを
実写や3D CG映画で実現できるんだなあ、とちょっと感心しました。
まあ何にしても、ドラえもん3D CG版、とても面白かったです。
涙腺にも来るし、新しいドラえもんを(既に新メンバーで10年経ったらしいですが)
今やっと認める気になりました( ´ー`)